見どころは、何よりも“堕ち方のリアリティ”。
渡辺がただのヤリチンではなく、陽子を落とすために“環境と心理”を完璧に組み立てていく。この知能犯的アプローチが、C.N.Pらしい知的エロス。
一方で、陽子の心の動きも丁寧に描かれ、ただの「寝取られ被害者」では終わらない。彼女自身の中にあるマゾ的な快楽への目覚めが、物語の後半で爆発する。
NTRにありがちな安易な展開ではなく、上質なドラマとして読める傑作。
総評すると──“理性が崩れる瞬間の美しさ”を描いた、エロスと哀しみの名作。
背徳感を味わいたい人、心理描写で抜ける人には、間違いなく刺さる。